「エコバッグとしても注目の風呂敷」
7月1日からプラスチック製買い物袋の有料化が始まりました。廃棄物や資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などのため、有料となった訳ですが、エコバッグはみなさん持ち歩いていますか?週刊1チャンネルなどでも、買い物カゴに取り付けて簡単に中身を詰めることができるバッグやリュック型、引っ張るだけでパッと畳むことができるエコバッグなどなど・・・様々なエコバッグをお伝えしました。便利なものがたくさんありますので、気に入ったものを見つけて環境のためにも持ち歩いてくださいね。
今回ご紹介するのはエコバッグとしても人気となりつつある、「風呂敷」です。フィギュアスケート界では複数の衣装を運ぶのに使用されているようで宇野昌磨選手が唐草模様の風呂敷をキャリーバッグに乗せて持ち運んでいる様子もニュースで見られました。(複数の衣装の間に生地を挟み、スパンコールが取れないようにしているようです。)物を包み持ち運んだり収納したりするためのほぼ正方形の布なんですが、もともとは室町時代末期に大名が風呂に入る際に布を広げ、その上で脱衣などして服を包んだ、あるいは足拭きにしたなどのお風呂にまつわる説、そして「風呂」の語源となった茶の湯で道具として用いられる風炉(ふうろ、ふろ、湯を沸かすための炉。風に囲炉裏のろ)に由来するとの説などの諸説あります。その風呂敷の最新情報をご紹介します。
風呂敷の良さ
冠婚葬祭やお稽古事などで使用するイメージがありますが、包みたいものに合わせて形を変えられる、使わないときは小さくして持ち運べる、軽い、洗える素材のものも多い、包む以外にも使えるなど万能アイテムなんです。デザインや包みたいものに合わせて結び方も変えられますし、可能性は無限大です。ワインボトルを包むのも以前流行りましたね。
エコバッグの作り方
しずくバッグ(スタジオでたくおさんがやってみます♪)
風呂敷の表を上にして広げます。向かい合った端(角)重ね三角形にします。三角形の下の角(底辺の)両端をそれぞれひとつ結び(輪を作って先を輪にくぐらせて引っ張る)にします。結び目が内側に来るようにひっくり返し、結ばなかった先を真結び(二本を交差させて結ぶ)を二回ぎゅっとすれば完成です。しずくバッグはひっくり返したあとの結び方を真結びに一回ぎゅっと下まで、そして持ち手の部分を先ほどのように作ると、口の開閉ができて中身が出る心配もありません。
このほかにも一般的な箱を結ぶ平包みやお使い包み、長いものを包む巻き包み、ギフト用に華やかな花包みやローズ包み、リボン包みもあります。
素材やデザイン
綿:丈夫でしっかり結べるため、重いものを運ぶのに便利です。使うほどに柔らかくなり肌に馴染みます。 吸水性にも優れ、取り扱いも簡単。洗濯もできるため扱いやすいです。
正絹(しょうけん):絹100%のもの。有名なものは縮緬(ちりめん)などがあります。絹特有の光沢感と発色性に優れ、ふっくらとした肌合いは晴れの日にぴったり。ドライクリーニングなどでお手入れ。
レーヨン:絹に似た光沢感と発色性があり、絹にくらべてお手ごろな価格のため、日常使いやお土産として使われています。絹は「正絹」(しょうけん)と呼ぶのに対して、レーヨンは「人絹」(じんけん)=人工的に作った絹のような糸の意。と呼ぶこともあります。水に濡れると縮みます。
このほか丈夫なポリエステル、ナイロン、再生繊維(ペットボトルなど)も人気です。
最近では傘などにも使われる超撥水加工風呂敷というものもあります。蓮の葉のように水玉が滑るのが美しいです。災害時にはさきほどご紹介したように結ぶとバケツのように水をくむこともできます。そして防水ではなく撥水のため空気は通す生地です。水を汲んだ後にギュッと絞るとシャワーやじょうろのように水を出すことができます。
デザインも素敵なものがたくさんあり、広げた時に右下に目を引く柄が描かれている主柄(おもがら)や裏表楽しめる両面、模様の松竹梅や麻の葉(ヒロイン禰豆子の着物の柄で鬼滅の刃ファンに人気かもしれませんね)。このほかには浮世絵、結んだ際にかごバッグのように見える柄のもの、折り紙のように折れ線がついていて、その通りに折ると招き猫や力士のようになったり(おり方によって表情も変わっていました)見るだけでも楽しいです。
このほかにも好きな大きさデザインで作ることができるオートクチュール風呂敷もありました。販売サイトも様々あり、きっとみなさん好みの風呂敷が見つかりますよ。
個人的には大正ロマン画家・美人画でも有名な竹久夢二デザインの風呂敷が素敵でした。黒ねこやつばき柄が普段使いもできそうでした。風呂敷・エコバッグを持ち歩くのが楽しくなれば、無理なく環境保護につながりそうですね。